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講義名 情報と社会
開講責任部署 花園大学
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 0.00
代表曜日 金曜日 代表時限 2時限
科目ナンバリング

担当教員
職種氏名所属
選択なし◎ 師 茂樹(文)専任教員

授業の概要 インターネットが広く普及した現在、新しい監視社会が実現しようとしている。この講義では、新しい監視社会を実現するための技術的、思想的背景について紹介するとともに、これらの提案の是非について議論ができればと思っている。
授業計画表
内容
第1回オリエンテーション、イントロダクション
第2回「未来はどこまで予測できるのか」の背景と問題点 (1)
第3回「未来はどこまで予測できるのか」の背景と問題点 (2)
第4回データマイニング
第5回常時監視のための技術(ユビキタスコンピューティング・GPS・歩容認証など)
第6回常時監視社会をめぐる言説 (1) エシュロン
第7回常時監視社会をめぐる言説 (2) パノプティコン
第8回常時監視社会をめぐる言説 (3) 『1984年』
第9回人をコントロールする技術
第10回新しい監視社会 (1) ビッグブラザー擁護論
第11回新しい監視社会 (2) フィルターバブル
第12回新しい監視社会 (3) EPIC2014
第13回新しい監視社会 (4) リキッドサーヴェイランス
第14回新しい監視社会 (3) 相互監視社会
第15回再び「未来はどこまで予測できるのか」について
授業のテーマ及び到達目標 大きな目標としては、情報と社会に対するメタな思考ができるようになることを目的とする。つまり、現在の社会問題をどう解決していくか、という考え方ではなく、そもそもこのような問題を引き起こす社会はどのような構造で成り立っているのか、この社会とは別の社会のあり方にはどのようなものがあるか、というような一つ高い次元での思考ができるようになることである。短期的な目標としては、SNSや個人情報などのトレンドについて一定の理解を得ること。
成績評価方法及び留意事項 本授業では、教員とのインタラクティブなコミュニケーションを行うための「つぶやき」システムを導入している。スマートフォン等での積極的な参加が望まれる。また、2回目の授業では映像を見る予定なので、欠席しないこと。平常点20%、期末レポート80%。
参考文献 イーライ・パリサー『閉じこもるインターネット グーグル・パーソナライズ・民主主義』(早川書房)、ジグムント・バウマン、デイヴィッド・ライアン『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について リキッド・サーベイランスをめぐる7章』(青土社)
テキスト プリントを配布する。
準備学習の内容 参考文献にあげた本を読んでおくこと。参考文献を共同で読む課外の読書会も予定している(受講生の都合がつく場合のみ)。資料の配布や補足説明は学生ポータル内のSNSを利用するので、定期的にアクセスすること。